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 四季に応じて年々繰り返される一連の農作業を散歩中に見ていると、素人目にも農家の苦労のほどが分かる気がする。

 田植えの準備は四月末頃からの苗代作りに始まる。
 田を均すためにトラクターが行き来すると、前の年に鋤込まれた藁が浮かび上がり風に吹き寄せられる。
 これを大きな手網で掬い上げ、水面をきれいにしてから田植えは始まる。

 休耕の田にも隣の田から水が流れ込むため、水が入っている状態ではそれとは分からない。
 周りの田がすべて早苗田になった時に、初めて今年も休耕と分かる。

 ともあれ、太陽は 早苗田、休耕田
いずれにもエネルギーを注いでいる。

 斑鳩の田植え時季の二首です。

              宮 本 雅 史