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奈良盆地はほぼ菱形の形をした断層盆地であり、東側の若草・三輪山などを含む笠置山地と西側の生駒・葛城・金剛山などの生駒・金剛山地に挟まれている。 入道雲の写真は斑鳩の条里の里から見た笠置山地の遠景で正面は天理方面である。 生駒山は古くからランドマークであったらしく、 大阪側から見た 「難波門を榜ぎ出て見れば神さぶる生駒高嶺に雲そたなびく (大田部三成)」、 奈良側からの 「秋篠や外山の里や しぐるらむ生駒の岳に雲のかかれる (西行法師)」 の和歌や 「夕さればひぐらし来鳴く生駒山越えてぞ我が来る妹が目を欲り (秦間満)」 と、 しばしの休暇に難波より生駒山を急ぎ越える和歌などに詠われている。 夏の雲と秋の夕焼けの二首です。 宮 本 雅 史 |
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