図の最上段はイージス艦で、脅威①に対応するものです。 イージスは高度の対空戦システムで、空襲してくる多数の目標を同時に並行して探索、探知、追尾、分析、ミサイル攻撃破壊するシステムで、USNのイージス駆逐艦DDG ARLEIGH BURK等に学んで、海自はDDG こんごう級、DDG あたご級を開発しました。(1) これらはUSNと共同作戦するよう、システムの体制・基準等を共通とし、運用の技倆・練度についても海自はレベル高く、USNから厚く信頼されていると聞きます。
2段目以下は脅威②占領された島を奪還するための揚陸作戦システムであり、USNには船のカタチ-93のARG 水陸両用揚陸軍団があります。 LHAは航空機により兵員と物資を揚陸するもので、各種ヘリコプターの他、V-22オスプレイやSTOVL機F-35の運用も可能です。 LHDはLHAの後部にドックを設けたもので、航空機の他LCAC エアクッション揚陸艇等の上陸用舟艇の発進、運用が可能です。 これらに学んで海自はLSTおおすみ級を開発したと私は思います。 また私はここにDDHひゅうが級とDDHいずも級も記入しました。 DDHはヘリコプター搭載護衛艦で揚陸艦ではないが、ヘリコプターによる揚陸作戦が可能と私は思い、ここに記したのです。 またDDHは情報処理、指揮命令の能力が大で、揚陸作戦に効果大と私は思います。 この図を見て私は、DDH、LST、LHA、LHDの諸艦は、船のカタチもよく似ていると思います。 戦闘システムを載せるプラットフォームとして水上艦の、ひとつの基本的・典型的なカタチはこうなるのかと私は思います。
さて、①②の脅威に対し、上記のシステムでは、まだ万全とはいい難いと私は思います。 これに対し防衛省、自衛隊には上記日報問題等を起こすことなく、驕ることなく、危機感を失わず、システムと運用能力の向上をシッカリやってほしいと思う。
(1) ミサイル護衛艦50年史、世界の艦船802、2014-08 (2) 週刊ダイヤモンド 2017-08-26 等
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