船のカタチ(94B) USN米海軍空母 SARATOGA CV60 <1956>の一般配置図
2017-10 神田 修治
米海軍の空母を調べていて、FORRESTAL級のSARATOGA(CV60)の詳細な一般配置図GAがI-NETに出ているのを見つけ、私は驚き喜びました(注)。 出しているのは米海軍のNavSea(Naval Sea System Command)だから由緒正しい。
NavSeaとはさきのNavShip、その前はBuShipです。 むかし私はBuShip Journal等の雑誌から、多くを学びました。
SARATOGAは退役艦だが、このように重要な艦のGAを公開するという米海軍の情報管理姿勢に感心します。 このパソコン画面、惜しむらくは、拡大して区画名称等が読めるようにすれば艦の全体像はつかめず、全体像を見るために縮小すれば字が読めない。 またTAB(Training Aid Book)のためか、側面図、各甲板の平面図でページが改められているので、私たちがよくやるように、頭(視線)を上下左右に振りながらフレーム番号等をたどって図の間の関連を見て理解するには不便です。 それもあり私は、それらの図を、ひとつの図にまとめたが、それが上図です。 ついでに、推進機関の区画は
赤
、弾薬庫とその輸送等は
青
、航空関係は
黄
に着色しました。 私の勝手な解釈もあり若干不正確ですが、FORRESTAL級という空母歴史で究極といわれた艦の全貌をつかむことができます。 これを見て気が付くことは、ひとつの主機室MMRにボイラーと蒸気タービンをまとめて収めていることです。 一般にはボイラー室とタービン室に分かれているが、こちらの方が{プロペラ-軸-タービン-ボイラー}とまとまるし、ダメージコントロール、防御上も飛行機の4発に似て信頼性が大と私は思います。 この配置、最近の原子力空母にも適用すればよいと私は思うが、近年のCVNは原子炉2基で(
-94A
)、4基ではないのでそうはいかないようです。
本艦のカタチは、抵抗推進上最適カタチの主船体と、飛行機運用機能に最適の広く角ばったカタチのFlight DeckとGallery Deck、それらの間をHangerによりつなげた、というカタチと解釈できます。 そして良い設計と思います。
(注)
米海軍NavSeaサイトのSARATOGA一般配置図
に出ている画像は 次の通りです。
TYPE TITLE FILE SIZE
JPG
CV60 01 level
1.32MB
JPG
CV60 1st plat
754KB
JPG
CV60 02 level
2MB
JPG
CV60 2nd platform
691KB
JPG
CV60 Data Sheet
1.04MB
JPG
CV60 double bottom
1.24MB
JPG
CV60 flight deck
1.58MB
JPG
CV60 fourth deck
1.04MB
JPG
CV60 gallery deck
2.70MB
JPG
CV60 hold
1.08MB
JPG
CV60 inboard
1.25MB
JPG
CV60 island levels
1MB
JPG
CV60 main deck
1.37MB
JPG
CV60 Outboard port
899KB
JPG
CV60 Outboard star
1.27MB
JPG
CV60 second deck
1.72MB
JPG
CV60 third deck
1.63MB
JPG
CV60 Cover
623KB
JPG
Plate 2 AFT color public
1.73MB
JPG
Plate 2 FWD color public
1.40MB
JPG
Plate 3 AFT color public
2.15MB
JPG
Plate 3 FWD color public
1.82MB
JPG
Plate 4 AFT color public
2.49MB
JPG
Plate 4 FWD color public
2.23MB
JPG
Plate 8A BW public
2.77MB
JPG
Plate 8B AFT color public
3.75MB
JPG
Plate 8B FWD color public
3.19MB
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